錦織圭が8カ月ぶりの復帰を前に心境吐露「意外と穏やか」 引退は「ない」と断言

[ 2024年3月20日 12:51 ]

錦織圭
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 テニスのマイアミ・オープン(日本時間20日開幕)で約8カ月ぶりにツアー復帰する錦織圭(34=ユニクロ)が大会をライブ配信するWOWOWの独占インタビューに応じた。世界ランキング40位のセバスティアン・オフナー(27=オーストリア)との初戦を前に、現在の心境や完全復活への青写真など語った。

 ――8カ月ぶりにツアーに戻る心境は?
 「意外と穏やかな感じです。やっと膝も十分に試合ができるくらいになってきた。嬉しい気持ちとまだまだ不安もありますけど、試合をやってみないことには、自分がどの位置にいるのか分からない。いろいろな気持ちが入り混じっています」

 ――ツアーに戻り、懐かしい選手には会えた?
 「会う人と会う人に皆に挨拶して、挨拶だけで大変ですね。ティアフォー選手に会った時は“お前まだいたのか!?”と言われました。ニュージェネレーションに、もう時代を渡してもいいんじゃないかと冗談交じりに言われました(笑)」

 ――膝の状態は?
 「動きで言うとまだフルではないという印象。もちろん怖さもありますし、痛みもまだゼロではない。でも十分試合はできるようになってきていると思います。昨日もセットの練習もできましたし、2セットでもできたので、何とか大丈夫だと思います」

 ――マックス・ミルニーコーチに代わり、岩渕聡コーチを招聘した。
 「マックスコーチに関しては突然の出来事(脳腫瘍で手術を受け成功)だったのでとても心配しています。今までなじみもあった岩渕コーチにお声掛けをさせていただいて、現状、今は短期間だけヘルプしてもらう形で(トーマス・)ヨハンソンコーチとも並行して今は2人体制です。これからどうしていくのかはチームで検討していきます」

 ――ヨハンソンコーチと組んだ感想は?
 「印象としては非常に良いです。自分の得意な部分をしっかり伸ばしてくれると思います。まだ始まったばかりなので、自分のプレーがガラッと大きく変わる事はないでしょうが、これから少しずついろんなことに取り組んで、良いプレーヤーになれそうだなと感じています」

 ――復帰戦がタフなマスターズになった。
 「本当は前週のフェニックス(チャレンジャー)などに間に合えばよかったのですが、膝の状態がギリギリだった。マイアミが距離的にも近かったこともあり、本当に偶然タイミングが合ったっていう感じ」

 ――この8カ月間のメンタルの状態は?
 「一連の時間のなかで、それぞれのタームで違った厳しさがあって、最初と中盤と最後、治りかけのところは、それはそれでまた本当に苦しくて。試合に出るというゴールが目前に見えてきているのに、身体の他の場所に痛みが出たり、1歩進んで2歩下がるようなことが続いていたので辛かったですが、結果的に試合ができるところまできたので、とりあえず今、楽しんでやっています」

 ――引退の文字がよぎったことは?
 「それはないですね」

 ――今後の目標は?
 「今のところない。ここからの数大会をしっかりとこなせれば、その先にまた目標なども見えてくると思う」

 ――アルカラス、シナーらも出場する。
 「まださすがに対戦はしたくない。もうちょっと自分の調子が上がってきたらいいですけど、シナー選手もミスショットが減ってめちゃめちゃ強くなっていますし、あれだけ強打できる選手って今までそんなにいなかったと思う。(いつか)対戦することができたら楽しみです」

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