17歳成田実生 女子400個メ五輪切符 自己ベスト更新 五輪王者・大橋に勝った

[ 2024年3月20日 04:45 ]

競泳 パリ五輪代表選考会 ( 2024年3月19日    東京アクアティクスセンター )

女子400メートル個人メドレーで五輪出場を決めた成田(左)と谷川(撮影・岡田 丈靖)
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 女子400メートル個人メドレー決勝は成田実生(17=金町SC)が自己ベストを1秒31更新する4分35秒40で制し、2位の谷川亜華葉(20=イトマン近大)とともに代表権を手にした。東京五輪覇者の大橋悠依(28=イトマン東進)は4位に終わった。

 いつも無邪気な成田が泣いた。2年前の自己ベストを1秒31更新する会心のレース。前半は谷川、大橋と横一線だったが、第3泳法の平泳ぎで抜け出した。女子100メートルバタフライの平井、男子400メートル個人メドレーの松下に続き高校生3人目のパリ五輪代表に内定。「最高の気分。(平井)瑞希が大ベストで決めたので、絶対に次は私もという気持ちだった」とうなずいた。

 水の抵抗が少ない泳ぎが持ち味。水中姿勢や正確な動きの再現性を高める練習に時間を割く。昨季までベンチプレスで20キロのバーすら持ち上げられなかったが、今冬からウエートトレに着手。ドルフィンキックの力強さが増しターン後のスピードが上がった。淑徳巣鴨高に在学中で池江の後輩。オーストラリアに拠点を置く池江が帰国中に練習するルネサンスのチームで4月からは練習する。レース前も池江から「最後が勝負」とアドバイスを送られていた。

 昨夏の世界選手権は予選3位通過も決勝は8位。レース前の招集所で同い年の世界記録保持者マッキントッシュ(カナダ)が体をバシバシ叩いて気合を入れる姿に圧倒された。「世界では同年代の選手の活躍が目立っている。私も早く追いつきたい」。22年世界ジュニア選手権3冠の逸材がパリに向けて上昇気流に乗ってきた。

 ◇成田 実生(なりた・みお)2006年(平18)12月18日生まれ、東京都出身の17歳。22年世界ジュニア選手権の個人メドレー2種目と女子400メートルメドレーリレーで3冠達成。23年世界選手権の400メートル個人メドレー8位。東京・淑徳巣鴨高2年、金町SC。1メートル63、47キロ。

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