琴ノ若に母校・埼玉栄高から“大関仕様”栄誉の新化粧まわし「うれしい」初日にお披露目予定

[ 2024年3月9日 13:26 ]

母校の埼玉栄高から贈られた新しい化粧まわしを締める新大関・琴ノ若(撮影・前川 晋作)
Photo By スポニチ

 大相撲の新大関・琴ノ若(26)が9日、大阪府松原市の佐渡ケ嶽部屋で、あす10日に初日を迎える春場所(エディオンアリーナ大阪)へ向けた最終調整の稽古を行った。

 大関として初めて本場所の土俵に上がる初日から、新しい化粧まわしを締める予定であることを明かした。母校・埼玉栄高から贈られた“大関仕様”のもの。同校出身力士は十両に昇進するとスクールカラーであるオレンジ色の化粧まわしが贈られるが、大関に上がると同じデザインの色違いがもう一本贈られる。

 大先輩の豪栄道(現・武隈親方)と同じ、全体が黒色で下の馬簾(ばれん)が金色のデザイン。豪栄道の大関昇進時に在校生だった琴ノ若は「かっこいい。この化粧まわし締めたいと思ってやってきた」と以前から憧れを抱いていた。紫色の貴景勝(27=常盤山部屋)とあえて違う色にすることで「東西から違う化粧まわしで出られる」とこの色を希望した。

 完成した真新しい化粧まわしは8日に大阪の宿舎に到着。地方場所で初日直前ということで母校での贈呈式は開催できず、この日初めて締めて体になじませた。「いただけたのはありがたい。色違いは豪栄道関と貴景勝関だけですから、その中に入れたのはうれしいですね」。これまでに関取昇進を果たした27人の同校OBの中でも2人しかたどり着けなかった大関という栄誉の地位。偉大な先輩たちに肩を並べ、感慨を込めた。

 さらに、同校から新しい明け荷も贈られた。書かれているしこ名は「琴櫻」。「琴ノ若で前回もらっているので(しこ名を)変えた時に使えるように」と、夏場所から襲名する見通しとなっている先代師匠のしこ名入りが早くも用意された。

 恩師である埼玉栄高相撲部の山田道紀監督(58)は「ありがたいことです」と、教え子から3人目の大関が誕生したことに改めて感謝。大関の証である黒色を「なかなかかっこいい」と誇らしげに評し、同じく大関の貴景勝や次の大関を目指す関脇・大栄翔(30=追手風部屋)らも含め「頑張ってほしいですね」と教え子たち全員の活躍を願った。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2024年3月9日のニュース