伊藤美誠 次なる目標「世界1位」 15歳新星にはエール 美和なら「納得」

[ 2024年2月9日 04:55 ]

笑顔を見せる伊藤美誠(中央)(撮影・小海途 良幹)
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 卓球でパリ五輪の出場権獲得が懸かる世界選手権団体戦(16日開幕、韓国・釜山)に臨む日本代表が8日、都内で練習を公開した。五輪切符を逃してから初めて公の場に姿を見せた伊藤美誠(23=スターツ)は代表入りを決めた張本美和(15=木下グループ)にエールを送るとともに、新たな目標として「世界ランキング1位」を掲げた。

 涙を流した五輪代表落選から3日がたち、伊藤は吹っ切れたような笑顔を見せた。コンディションを考慮して別メニュー調整となったが、練習後の取材では一つ一つの質問に対して丁寧に対応。女子日本代表の渡辺武弘監督が補欠で選出する可能性を示唆していたと報道陣から告げられると、自身の考えをキッパリと口にした。

 「東京五輪では(補欠だった)早田選手が支えてくれて、私も頑張れた。でも、私はリザーブというのは向かない。行かないと思います」

 東京五輪で金、銀、銅のメダルを獲得しながら、今回はシングルス代表の座を逃した。団体戦に臨む3枠目は、強化本部の推薦によって張本美に決定。補欠としては出場しない意向を示したことから、3大会連続で大舞台に立つ可能性は事実上、消滅した。

 だが、争いに敗れても表情は明るかった。その理由の一つが「張本選手なら納得する部分があった」から。「これからの日本代表を引っ張っていく存在だし、驚くことはなかった。私も15歳で(リオデジャネイロ)五輪に出た。悔しさもあるけど張本選手が出て五輪がどうなるか楽しみ」。成長ぶりと実力を認めるからこそエールを送ることができた。

 もう一つ、大きな理由が「世界ランキング1位」という新たな目標が芽生えたからだ。「過酷で難しいけど、五輪とは違って積み重ねたもの(結果)がそうなる。それができたらいいな」。今後はランクを上げるため、積極的に世界ツアーに参戦する予定。まずは4大会連続で臨む世界選手権団体戦で日本のためにベストを尽くす。

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