豊昇龍 大の里を一蹴 高校以来7年ぶり対戦「絶対に負けたくない」

[ 2024年1月25日 04:44 ]

大相撲初場所 11日目 ( 2024年1月24日    両国国技館 )

<初場所11日目>大の里(右)を下手投げで下す豊昇龍(撮影・久冨木 修)
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 大関・豊昇龍が新入幕・大の里との2敗対決を下手投げで制した。1学年下の大器とは日体大柏高(千葉)時代以来7年ぶりの対戦で今回も貫禄を見せつけた。5人いた2敗勢では照ノ富士、霧島とともに星を伸ばした。単独首位の琴ノ若は王鵬を退けて1敗を守り、出場する番付上位4人が優勝争いを引っ張る展開となった。

 高い運動能力、そして集中力を示す豪快な投げだった。豊昇龍が大の里の出足に後退したが、右をねじ込み、即座に投げを打って土俵へ叩きつけた。「狙い通りまわしを取れてよかった。新入幕だし、絶対に負けたくないと思った」と振り返った。

 取組後、7年前の記憶を自ら語り始めた。「高校以来の対戦。対戦を聞いて楽しみにしてました」。日体大柏高3年の17年5月、当時、新潟・海洋高2年の大の里と対戦し、右内掛けで勝利した。再び、壁となって立ちはだかった。

 豊昇龍は高校卒業後に、大の里は日体大を経て角界入りした。久々の対戦に「体が大きくて突き押し、四つ相撲も取れる。やはり強いと思った」と言う。大関と新入幕と立場は違うが「番付とかではなく負けたくなかった」。叔父の元横綱・朝青龍を連想させる勝ち気をのぞかせた。

 9日目の朝稽古にはその元朝青龍が訪れ「集中して自分の相撲を」とアドバイスを受け、優勝戦線に残ることで期待に応えた。相次いで大関昇進した霧島が先場所大関初優勝し、今場所綱獲りと先行を許す。「(優勝争いは)気にしてない。一日一番を大事にしていきたい」。12日目、昇進後最速で2桁勝利に乗せ、大関の責任を果たす。 

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