ラグビー神戸、逆輸入のSO日下太平が初先発へ「やっともらえたチャンス」日本代表SO李承信は欠場

取材後に笑顔で撮影に応じる日下
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　ラグビー・リーグワンの神戸は、4日に第10節BL東京戦（秩父宮）に臨む。

　2日にメンバーが発表され、前節で脳しんとうの疑いによって途中交代した日本代表SO李承信は欠場。代わってSO日下太平（たいへい、23）がリーグ戦初先発することになった。初めて神戸の背番号10を背負う23歳は、全体練習後も入念にキックなどを確認した。

　「やっともらえたチャンスなので。自分が出て、パフォーマンスを発揮して勝利に導きたいとずっと思っていたけど、なかなかできなかった。トップ4に入るためには負けられない相手。自分の仕事をしっかりとやりたい」

　3歳からラグビーを始め、小学生の高学年の頃からニュージーランドに憧れてきた。本場でプレーしたい意思が芽生え、両親の応援や支えもあってダン・カーターらを輩出したクライストチャーチボーイズ高に入学した。

　高校卒業後はニュージーランドの大学に進学予定だったが、神戸からオファーが届いた。悩みながらも、憧れのダン・カーターも加入することを知って帰国を決断。その後はCTBからSOへとポジションを転向し、努力を重ね、6年目にしてスタメンの座を手にした。

　「自分はスンシン（李承信）のようなスピードやステップはないので、そこをスキルで補っていきたい。神戸のアタックするラグビーを体現しつつ、要所でキックを蹴ったり、フィジカルにも自信があるのでボールキャリーでも力を発揮したい」

　神戸は現在、4勝5敗で6位。勝ち点2差で追う5位BL東京との一戦はプレーオフ進出へ大きなカギを握る中、逆輸入のSOが勝利をたぐり寄せる。