沙羅 3人で熱い抱擁「日本チームが表彰台を独占したことが一番」3位で2戦連続、W杯115回目表彰台

[ 2023年2月5日 22:55 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ女子個人第17戦 ( 2023年2月5日    ドイツ・ビリンゲン ヒルサイズ=HS147メートル )

高梨沙羅
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 高梨沙羅(26=クラレ)は2戦連続、通算115回目の表彰台となる3位だった。優勝は6年ぶり6度目となる伊藤有希(28=土屋ホーム)、2位には2本目に優勝した伊藤を超える136.5メートルを飛んだ丸山希(24=北野建設)が入り、日本女子史上初となる表彰台独占の快挙を成し遂げた。なお、男子の日本勢は1997―98年シーズンに船木和喜、原田雅彦、斎藤浩哉で2度、岡部孝信、斎藤、葛西紀明で1度、W杯の表彰台を独占している。

 1年ぶりとなる優勝のチャンスはあった。1本目は最長不倒の137.5メートルを飛び前日からの好調を維持。しかし、2本目で大ジャンプを決めた2人には届かなかった。それでも2日連続となる表彰台で完全復活への手応えを感じた高梨は「日本チームが表彰台を独占したことが一番喜ばしい。このままの調子で、相乗効果でいきたい。自分のジャンプは模索中だが、この台に合わせることはできた」と笑顔で前を向いた。

 前日に同地で行われた第16戦では、1回目に139メートル、2回目に141.5メートルを飛び、合計245.7点で今季初の表彰台となる3位に入った。女子W杯が始まった11―12年シーズンから12季連続表彰台の偉業も達成。通算64勝目となる待望の今季初勝利も、決して遠くはない。

 今季は昨年11月の開幕2連戦で6位、5位とまずまずのスタートも、9度も2桁着順に沈むなど不振が続いた。北京五輪でのスーツ規定違反をきっかけに一時は引退も検討。シーズンへの始動が遅れた影響で、マテリアル(道具)やスーツの規定変更への対応も遅れたが「頭で考えていることと、体やテクニック的なものをうまくリンクできた」と前日4日の2本の大ジャンプに手応えをつかんだ様子だった。

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