沙羅3位 今季初の表彰台3位に喜び!12季連続の偉業達成「凄く楽しんで飛べた」

[ 2023年2月5日 04:45 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ女子個人第16戦 ( 2023年2月4日    ドイツ・ビリンゲン ヒルサイズ=HS147メートル )

第16戦で今季初の表彰台となる3位に入った高梨(右)(AP)
Photo By AP

 高梨沙羅(26=クラレ)が1回目に139メートル、2回目に141.5メートルを飛び、合計245.7点で今季初の表彰台となる3位に入った。女子のW杯が発足した11~12シーズンから12季連続、通算では114回目の表彰台で、自身が持つジャンプW杯の歴代最多記録を更新。日本女子エースが復調するとともに、伊藤有希(28=土屋ホーム)が4位、丸山希(24=北野建設)も5位で続いた。

 シーズンも後半戦に入り、前週の2連戦は連続4位。少しずつ歯車がかみ合い始めていた高梨が、長いトンネルを抜けた。1回目では最長の139メートルを飛んで2位につけると、2回目はさらに飛距離を伸ばして140メートル超え。飛型点もまずまずで今季初の表彰台に立ち、「初なので、凄くヒヤヒヤもしたし、凄く楽しんで飛べた」と喜びをかみしめた。

 今季は昨年11月の開幕2連戦で6位、5位とまずまずのスタートも、9度も2桁着順に沈むなど不振が続いた。北京五輪でのスーツ規定違反をきっかけに一時は引退も検討。シーズンへの始動が遅れた影響で、マテリアル(道具)やスーツの規定変更への対応も遅れたが「頭で考えていることと、体やテクニック的なものをうまくリンクできた」と2本の大ジャンプに手応えをつかんだ様子だった。

 これで女子W杯が始まった11~12年シーズンから12季連続表彰台の偉業も達成。待望の今季初勝利も、決して遠くはない。

続きを表示

2023年2月5日のニュース