トヨタ 待望の新リーグ“初勝利” 入団3年目のSH福田が勝利決定づける認定トライもぎ取った

[ 2022年1月29日 20:24 ]

ラグビーリーグワン第4節   トヨタ33―23BL東京 ( 2022年1月29日    駒沢 )

 BL東京―トヨタ 後半、パスを出すトヨタ・福田=駒沢
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 トヨタが入団3年目のSH福田健太(25)の活躍などでBL東京とのシーソーゲームを制し、待望の新リーグ“初勝利”を挙げた。

 ここまでコロナ禍による不戦勝が2試合。勝ち点10を加えたとはいえ、試合勘の面ではマイナス。今季初戦となった第2節の東京SGは組織としての連携が機能せず、8―50の大敗を喫した。前節大阪戦も選手が中止をが知ったのは試合前日の午後9時だったという。コンディションづくりやモチベーションの維持が難しい状況の中「自分たちには“今に集中しよう”という文化がある。そこにフォーカスしてきました」と日本代表No・8姫野和樹共同主将(27)。今節は東京SG戦での苦い経験を生かして入念に準備を進めてきた。

 そのBL東京戦で存在感を示したのがリーグ戦初先発を果たした福田だった。日本代表SH茂野海人(31)に代わっての大役だったが「(控え組だった)この2年間を無駄にせずやってきました。緊張とかは一切なかったです」と80分間躍動。「チーム的にもきつい時間帯でしたし、自分の強みはランニング。ほかのSHにはない足の速さですから」と26―23で迎えた後半26分には相手ボールを奪って自陣から自慢の快足を飛ばし、相手の危険なタックルを誘って勝利を決定づける認定トライにつなげた。

 この福田の活躍を姫野共同主将も「南アフリカのデクラークみたいな、いい意味でウザい選手。この後も期待しています」と姫野流の言葉で絶賛した。

 コロナ禍により来日が遅れた南アフリカ代表70キャップのFBウィリー・ルルー(32)もこの試合で今季リーグ戦初出場し、80分間、ピッチに立った。目標の初代王者へ態勢は整ってきた。

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2022年1月29日のニュース