アメフト関学大 関大との大一番を制したRB前田の2TD 「初心」のランで立命大も撃破する

[ 2021年11月1日 05:30 ]

関西学生アメリカンフットボール1部リーグBブロック   関学大20―10関大 ( 2021年10月31日    王子スタジアム )

<関学大・関西大>2Q、パスを受け突進する関学大・前田(撮影・後藤 正志)
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 ギアを上げる音が確かに聞こえた。前半を10―10で折り返した関関戦。第3Q、関大最初のシリーズでパントをブロックし、関学大は敵陣15ヤードと絶好の位置での攻撃を迎えた。

 「ここは自分が(TDを)取り切らなければ、と気合いが入りました」

 RB前田公昭(4年)は勝負の分岐点を知っている。3連続のプレーコールで、最後は勝ち越しの14ヤードTDラン。この日2本目を奪い、勝利の立役者になっても、「最初のプレーでTDまでいかなければ」と自己評価は厳しい。

 最初の難関と目された一戦で、112ヤードをゲインしたエースランナー。京大戦(16日)でも2TDと好調を持続しているように見えても、過去2戦は、気負いで本来の走りを見失っていたと自己分析する。

 「2、3年の時の方がもっとグイグイ走れていた。いろんなことを考えず、純粋にフットボールが好きだ、という気持ちを思い出してプレーしたのが良かった。立命大戦も、それを忘れずにやりたい」

 強肩を生かしたQB鎌田陽大(2年)のロングパスが警戒される中、前田のランにかかるウェートも大きい。優勝を懸けた立命大戦は11月14日。「原点回帰」の背番号26が、6年連続の甲子園ボウルを狙うチームの先頭に立つ。

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2021年11月1日のニュース