京産大が絶好調近大止めた リーグ初先発の竹下がキック全4本成功 「練習重ねたことが結果につながった」

[ 2021年10月18日 05:30 ]

ムロオ関西大学ラグビー第3節   京産大16-12近大 ( 2021年10月17日    皇子山 )

<京都産業大・近畿大>後半、猛攻に耐え近大がファールし、喜ぶ京都産業大フィフティーン(撮影・椎名 航)
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 京産大が近大を止めた。リーグ戦初先発のFB竹下拓己(3年)が4本のキックを全て成功させ、広瀬佳司新監督(48)の起用に応えた。16―12で競り勝ち、1試合少ないものの、開幕2連勝で勝ち点9。天理大と同大に勝った近大は初黒星ながら、7点差以内の敗戦でボーナス1点を加えて勝ち点9とした。

 京産大の作戦勝ちだ。10―5で迎えた強い風下の後半、12分と24分にスクラムで反則を奪い、PGで小刻みに3点を加えた。伝統のラインアウトからのモール攻撃は、この日は選択肢の最上位ではなかった。2PGで最大11点差に広げたことが効いて、天理大と同大を破った近大を、4点差で振り切った。

 「勢いのある近大からいかに点を取るか、試合前からPGで得点を重ねることを決めていた。(主将の)平野さんに狙えるエリアを伝えていた。徹底的に練習を重ねたことが結果につながり、自分としてはうれしい」

 FB竹下は入念に準備していたことを明かした。風も角度もある中で、GKを含めて4本のキックを全て成功。右足の精度の高さを買ってくれた広瀬監督の起用に応え、開幕2連勝に導いた。

 W杯に3度出場した元日本代表の48歳の新指揮官は、「ゴールデン・ブーツ」の異名を取った名キッカーだった。だが、年齢が二回り以上も離れる竹下は、その実績を「存じ上げなかった」。気付いたのはキックの自主練習中。「拾ったボールをキックで返してくれる。その精度が高くて、凄い選手だと思った」。最後の1本までボール拾いに徹してくれる広瀬監督に見守られて力を付け、初先発で結果を残した。23季ぶりVへ、弾みがつく1勝だ。

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