「Nスペ」紐解く元横綱・白鵬“孤独の14年”引退後初のロングインタ「率直な胸の内」元朝青龍も証言

[ 2021年10月17日 09:00 ]

17日のNHKスペシャルは元横綱・白鵬に迫る「横綱 白鵬 “孤独”の14年」(C)NHK
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 9月30日付で引退した間垣親方の元横綱・白鵬(36)に迫るNHKスペシャル「横綱 白鵬 “孤独”の14年」が17日(後9・00~9・55)、総合テレビで放送される。

 史上最多45回の優勝、通算1187勝、横綱在位14年。大相撲の歴史を次々と塗り替えた横綱・白鵬が土俵を去った。野球賭博や八百長、暴力問題など相次ぐ不祥事に揺れた角界で、白鵬は重責とどう向き合い、何と闘っていたのか。モンゴル出身力士として角界を背負い、横綱としての「品格」を突きつけられた日々。そして今年7月、進退を懸けて臨んだ名古屋場所の知られざる舞台裏。秘蔵映像や新たな証言で紐解く“孤独”の14年。

 番組は、白鵬に引退後初となるロングインタビュー。NHK報道局スポーツセンター(スポーツ情報番組部)の廣川潤チーフプロデューサー(CP)は「入門から引退に至るまで、どのような思いで土俵に立ち続けていたのか、率直な胸の内を明かしてくれました。華々しい記録の一方で、『一人横綱』としての重責や、取り口に対する批判にも向き合い続けてきた言葉は重く、そして心に響くものがありました」。白鵬と数々の名勝負を繰り広げた元横綱・朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(41)、元横綱・稀勢の里の荒磯親方(35)らへのインタビューも敢行し「同じ横綱として土俵に立った者にしか分からない貴重な証言も、番組の見どころの一つとなっています」とした。

 また、トレーナーら白鵬の関係者が撮影していた名古屋場所までの半年間の映像も紹介。「記録されていたのは、右ひざのケガに苦しみながらも、もう一度土俵に立とうと格闘する横綱の姿でした。『全勝優勝を決めた名古屋場所の裏に、これほどの苦労と決意があったのか…』と正直驚きました」と明かした。

 「最後の名古屋場所で優勝した瞬間、白鵬関が見せた“鬼の形相”と、ご家族の涙は忘れることができません。その裏に、どんな思いがあったのか…それが今回の番組制作の出発点でした。名古屋場所の舞台裏を克明に記録した映像や、インタビューの言葉一つ一つが、その答えを浮かび上がらせてくれたように思います」と手応え。「“横綱・白鵬”の14年間を見つめる番組ですが、同時に“人間・白鵬”の素顔に迫るドキュメンタリー。相撲ファン以外の方にも是非、見ていただきたい番組です」と呼び掛けた。

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