笠 史上10人目のノーボギー優勝、19年活動自粛「引退考えた」も周囲に感謝

[ 2021年6月7日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ヨネックス・レディース最終日 ( 2021年6月6日    新潟県 ヨネックスCC=6435ヤード、パー72 )

<ヨネックス・レディース最終日>優勝カップにキスする笠(撮影・沢田 明徳)
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 首位でスタートした笠りつ子(33=京セラ)が3バーディー、ボギーなしの69で通算12アンダーとし、16年ニトリ・レディース以来の通算6勝目を挙げた。三ケ島かな(24=ランテック)と白熱の争いを1打差で振り切った。初日からの首位を守って完全優勝。ボギーなしでの優勝は史上10人目となった。

 1打リードの最終18番パー5のグリーン。笠の目の前で三ケ島がバーディーを奪い11アンダーで並ばれた。3メートルのバーディーパットを決めれば優勝、外せばプレーオフのピンチ。「ここは打つしかない」と言い聞かせ、しっかりと決めた。

 今大会はラフに入れても、グリーンを外しても、アプローチとパットでボギーを打たないゴルフを展開。勝負どころの17番でも4メートルのパーパットを沈めた。20年TOTOジャパンクラシックでの申ジエ以来となる10人目のボギーなしでの優勝に「おぉ、普段からボギーなしを心がけているので」と二重の喜びだ。

 19年秋のマスターズGCではコース関係者への発言が問題視され、活動自粛。「一度は引退も考えた」時もあった。それだけに「悲しい思いをさせてしまった。事件の後も応援してくれた先輩、周囲の人に優勝を伝えたい」と語った。

 今年から「熊本市こども食堂プロジェクト」に参加。バーディー1個につき肉1キロを届ける約束。今週は優勝の朗報とともに12キロをプレゼントする。

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2021年6月7日のニュース