ウィザーズの「プレー・イン・トーナメント」進出が確定 8位の可能性も維持 八村は14得点

[ 2021年5月15日 10:29 ]

キャバリアーズのウェイドをかわしてジャンプシュートを放つ八村(AP)
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 NBA東地区全体10位のウィザーズは14日、地元ワシントンDCでキャバリアーズと対戦し、120―105(前半58―56)で勝利を収めて今季の成績は33勝38敗。11位ブルズ(30勝40敗)とのゲーム差が「2・5」となったために、1試合を残してプレーオフ進出に可能性を残す「プレー・イン・トーナメント」の最後の枠に滑り込んだ。

 得点部門2位のブラドリー・ビール(27)は3試合連続で欠場。ラウル・ネト(28)もビール同様に太腿を痛めてベンチ登録から外れたために、スコット・ブルックス監督(55)はダビス・バターンズ(28)とシーズン途中でブルズから移籍してきたチャンドラー・ハッチソン(25)の両フォワードを先発で起用し、「3ガード」からラッセル・ウエストブルック(32)のみの「1ガード」に変更した。

 トリプルダブルの歴代最多記録樹立の記念セレモニーが行われた試合で、ウエストブルックは21得点、12リバウンド、17アシストをマーク。今季37回目、通算183回目のトリプルダブルを達成した。八村塁(23)は第1Qで8本中6本のフィールドゴール(FG)を外し、前半出場時間帯のチームスコアはウィザーズではワーストのマイナス10点。しかしシュートの精度を欠きながらも、第2Qにはリバウンドをキープしたあとドリブル5回でランニング・ステップに突入し、セクストンをかわして左手で豪快なダンクをたたき込んだ。

 勝負どころの第4Qでは3分25秒からコートに登場し、“ビッグ・ユニット”の中で相手のガードをマークするなど奮闘。結局34分の出場でFG成功は15本中7本(うち3点シュートは2本とも失敗)で7試合連続の2ケタとなる14得点と3リバウンド、1アシストを記録した。

 今季は東西両地区の7位と8位、9位と10位が「プレー・イン・トーナメント」を行い、前者の勝者が第7シード。前者の敗者が後者の勝者ともう1試合を行って勝った方が第8シードとしてプレーオフに駒を進めるが、ウィザーズはこの日試合のなかった8位ホーネッツ、9位ペイサーズ(ともに33勝37敗)とは0・5ゲーム差。両チームの残り2試合の結果次第では「プレー・イン・トーナメント」で“一発勝ち抜け”ができる8位浮上の可能性が残されており、16日の最終戦ではそのホーネッツとの直接対決が待っている。

 バターンズは得意の3点シュートを11本中3本しか決められなかったがそれでも17得点。ベンチから出たセンターのロビン・ロペス(32)は14得点、アンソニー・ギル(28)とダニエル・ギャフォード(22)はそれぞれ12得点を稼ぐなど、ベンチスコアで58―16と大きく上回ってこのカードでは今季3戦3勝とした。

 キャバリアーズは22勝49敗。コリン・セクストン(22)が26得点をマークしたものの、ここ13戦で12敗目を喫した。

 <八村の全オフェンス>
 ▼第1Q(出場9分8秒=4得点)
(1)52秒・右サイドからウェイド(206センチ)との1対1。ペイント内で左手でフック=×
(2)1分49秒・セクストン(185センチ)をかわしてプルアップでジャンプシュート=×
(3)2分22秒・速攻から左手でレイアップ=〇(アシスト・ウエストブルック)
(4)3分36秒・正面でウェイドにマークされながらターンアラウンドからジャンプシュート=×
(5)4分16秒・右サイドで3点シュート=×
(6)5分0秒・ペイント内でプルアップからジャンプシュート=×
(7)8分40秒・右エルボー付近でプルアップからジャンプシュート=×
(8)8分59秒・リバウンドをキープしたあとの自分でボールを持ち込んで正面から3点シュート=×
 ▼第2Q(出場8分4秒=2得点)
(9)5分15秒・ペイント内でジャンプシュート=×
(10)9分21秒・リバウンドをキープしたあとドリブル5回でランニング・ステップに突入。セクストンをかわして左手でダンク=〇
 ▼第3Q(出場9分22秒=6得点)
(11)9分21秒・ウエストブルックのロングパスを受けてゴール下=〇(アシスト・ウエストブルック)
(12)3分50秒・ウエストブルックのユーロステップによるレイアップが外れたあとゴール下でティップ=〇
(13)7分37秒・左ペースライン際からカットしてゴール下。トーマスの反則を誘う=〇(アシスト・スミス)
*7分37秒・フリースロー1本=×
 ▼第4Q(出場7分34秒=2得点)
(14)6分24秒・正面からジャンプシュート=×
(15)10分59秒・左エルボー付近でプルアップからジャンプシュート=〇(アシスト・ロペス)

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