AS日本代表「今日はお祭り!」で上々演技披露 井村HC、観客数に応じた秘策とは?

[ 2021年5月8日 15:54 ]

アーティスティックスイミング(AS)日本選手権 ( 2021年5月8日    大阪・東和薬品ラクタブドーム )

<アーティスティックスイミング日本選手権>チームフリー 息の合った演技を披露する日本代表(撮影・北條 貴史)
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 順位のつかないオープン参加の東京五輪日本代表(乾、吉田、福村、安永、塚本、京極、木島、柳沢)がチームフリールーティン(FR)で93・6667点の上々の演技を見せた。演目のテーマは「今日はお祭り!」。会場をお祭りムードにして観衆を楽しませることを目標に取り組んできたが、新型コロナウイルスの影響で五輪本番を満員の観客を入れて開催するのは絶望的な状況。観客上限は6月に決定する見通しで無観客になる可能性もある中、既に対策に着手していた。

 井村雅代ヘッドコーチ(70)は「観客がいれば音は服に吸収されて、拍手にもかき消されるが、無観客なら曲がよく聞こえる。音楽から力をいただきたい」と秘策を口にした。観客数に応じて曲の音程の幅を変える方針で、既に3パターンを用意。3階席のみに観客が入った4月のワールドシリーズ(ロシア・カザン)でも観客数に合わせて微調整した曲を試している。19年8月には徳島の祭りに参加して演舞台で阿波おどりを舞い、現場の熱を体感。ノリノリの演技で会場の一体感を作りあげる目算は狂ったが、あらゆる事態を想定した準備にぬかりはない。

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