山県 地元広島で男子100復活V「久しぶりにうれしいレース」出だし良く10秒14

[ 2021年4月30日 05:30 ]

陸上 織田記念国際 ( 2021年4月29日    エディオンスタジアム広島 )

<織田記念陸上>男子100メートル決勝 10秒14のタイムで優勝を飾り、桐生祥秀(右)に祝福される山県亮太(撮影・北條 貴史)
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 男子100メートルは山県亮太(28=セイコー)が10秒14(追い風0・1メートル)で復活優勝した。出だし良く前に出て、中盤でさらに加速。後続を離した瞬間、地元広島のヒーローの勝利を期待する客席から歓声が上がった。

 「久しぶりにうれしいレースになった」

 ゴール後、3位の桐生と握手をした。織田記念では13年以来8年ぶりの対決。当時、3歳下の高校3年に10秒01を出された。「衝撃を受けた」という完敗を喫し、どれだけ好タイムで走っても、直接対決で勝ったとしても、「スイッチが入った状態の桐生君に勝てるかどうか」と常に存在を意識してきた。

 この2年は真剣勝負を挑めなかった。19年は背中痛、肺気胸、その年のオフには右足首じん帯を断裂した。昨年は左膝を痛め、秋からの3カ月は練習もできなかった。「ケガ、不調、いろいろあるが、原因を徹底的に考え尽くす」と自分磨きを続け、ようやく戦いの舞台に戻ってこられた。

 山県と桐生。ライバルの2人が五輪代表争いで火花を散らせば、自然と盛り上がる。

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