芝田山広報部長 ツイッターで引退発表の元琴貫鉄に「こうなったら師匠の手にも負えない」

[ 2021年1月10日 15:01 ]

日本相撲協会の芝田山広報部長
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 日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱・大乃国)が10日、報道陣の取材に応じ、本場所中の新型コロナウイルス感染を恐れてツイッター上で引退を公表した元琴貫鉄について「相手(琴貫鉄)が何をどう思っているか分からないけど、そんなことを(ツイッターを使い)ネットに載せている。もう引退して、部屋で断髪式もしていると聞いた」と所属した佐渡ケ嶽部屋で断髪式を終えていることを明かした。

 元琴貫鉄は9日にツイッターを更新し、「このコロナの中、両国まで行き相撲を取るのはさすがに怖いので、休場したいと佐渡ケ嶽親方に伝え(日本相撲)協会に連絡してもらった結果、協会からコロナが怖いで休場は無理だと言われたらしく出るか辞めるかの選択肢しか無く自分の体が大事なのでコロナに怯えながら我慢して相撲を取ると言う選択肢は選べず引退を決意しました」とつづっている。

 これに対して、芝田山部長は「組織の中にはそういう人もいる。会社にもコロナが怖いから出社したくないって言う人もいるだろう。そういう者の1人。それをみんなが言っていたら仕事にならない。そのために協会は安全対策を取ってきた。それに対応ができないなら本人が出処進退を考えるしかないということ」と話した。

 日本相撲協会は協会員のSNS使用を禁止している。元琴貫鉄は「力士を引退してTwitter禁止は無くなったと思いますので今後引退を決めた話など色んな事をこのTwitterで発信していくと思います。よろしくお願いします」と正当性を主張している。

 これに同部長は「(協会が)一丸となる中、それは違うと思う。組織が成り立たない。でたらめな組織なら別ですよ。協会は感染対策をしっかりとしている。こうなったら師匠の手にも負えない。俺は関係ないからSNSやるよって。本人の自由だから止めるあれもないですよ。自分はそこまで聞いていないから、部屋の師匠との話とは思うけど、理屈が通らないでしょ、コロナが怖いから休場させてでは」とした。

 引退を決意した琴貫鉄は「皆さんコロナにはほんとに気をつけてください!1月8日のPCR検査陰性でした」としている。 

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2021年1月10日のニュース