三原舞依194・73点で4位“うるうるステップ”涙の妖精舞い

[ 2020年11月28日 16:35 ]

フィギュアスケートGPシリーズ最終戦・NHK杯最終日 ( 2020年11月28日    大阪・東和薬品ラクタブドーム )

女子フリー 演技を終えた三原舞依(代表撮影)
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 2季ぶりの国際大会となった女子の三原舞依(シスメックス)はフリー131・32点をマークし、ショートプログラム(SP)との合計を194・73点で4位に入った。演技を終えると氷上で飛び跳ね、感極まって両手で顔を覆った。

 「最後のジャンプが終わってスピンの途中に拍手の音が聞こえて、ステップの真ん中くらいからうるうるしていて、最後の方は前が見えなかった。拍手が音楽よりも大きく聞こえた」

 17年に四大陸選手権を制した21歳は昨季、体調不良で休養。今年10月の近畿選手権で復帰し、全兵庫選手権、西日本選手権と実戦を積んでNHK杯に臨んでいた。

 フリーは「フェアリー・オブ・ザ・フォレスト&ギャラクシー」。振付師から「妖精のように」舞うことを求められたプログラムで、「森の中にみなさんを招待していけるように」と三原は意気込んでいた。

 新型コロナウイルス感染予防のため半数程度に抑えられた観衆は、確かに森を舞う妖精を見た。冒頭にルッツ―トーループの連続3回転を鮮やかに着氷すると、大きなミスなく4分の演技を完遂。「今の状態では一番いい妖精さんになれた」と振り返った。

 次の目標は12月の全日本選手権(長野)となる。「力強いダイナミックな演技にしていけるようにしたい。全日本で今回以上のものができるように。今回、5歩くらい前に進めた」とさらなる好演技を誓っていた。

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