スポニチ「完全制覇の笑顔」で10年連続受賞 東京写真記者協会スポーツ部門賞

[ 2020年11月28日 05:30 ]

東京写真協会「スポーツ部門賞」を10年連続受賞したスポニチ本紙の「完全制覇の笑顔」(2月10日付、小海途良幹記者)アスリートイメージ調査でも期待の男子選手トップに
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 東京写真記者協会(新聞・通信・放送など35社、会員635人)は27日、優れた報道写真に贈る2020年の協会賞グランプリ、部門賞、奨励賞を発表した。

 スポニチ本紙2月10日付に掲載した「完全制覇の笑顔」(小海途良幹記者)がスポーツ部門賞(海外)に選ばれた。スポニチ本紙の受賞は10年連続。スポーツ部門賞(海外)はフィギュアスケート四大陸選手権でジュニア、シニア主要国際大会を男子で初めて完全制覇した羽生結弦が、エキシビションの大トリで転倒するも氷上で満面の笑みを浮かべている瞬間を捉えたもの。

 グランプリ受賞作は朝日新聞の「2020年 米社会分断の果て」。受賞作を含む約300点のニュース写真は、日本橋三越本店(東京都中央区)で12月16~24日に開催される「第61回2020年報道写真展」(入場無料)で展示される。

 《小海途カメラマンが振り返る「とても特別な時間」》2月初旬に韓国・ソウルで行われたフィギュア四大陸選手権は私にとって2020年唯一の海外取材となりました。

 この時、私はその後の世界の惨状を想像できていませんでした。コロナの脅威は忍び寄っていたとはいえ、四大陸選手権は予定通り行われ、いつものように羽生選手は素晴らしい滑りで会場を沸かせました。

 いつものように表彰台の真ん中で天に指を突き上げた絶対王者。この勝利で羽生選手はジュニア、シニアの主要国際大会を完全制覇する“スーパースラム”を達成しました。試合を終えた羽生選手は、氷上に寝転がり満面の笑みを浮かべました。偉業にふさわしい笑顔だなと感じながら私はシャッターを切りました。

 今となれば、あの時間はとても特別なことでした。この笑顔を見るたびに、再び世界中で安全にスポーツが行われることを願ってやみません。

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