照ノ富士 左膝回復、力強い取り口披露 16日から合同稽古「正代が来るなら行きます」大関昇進刺激に

[ 2020年10月14日 15:38 ]

翠富士(右)と稽古をする照ノ富士
Photo By 代表撮影

 大相撲11月場所(11月8日初日、東京・両国国技館)で3年ぶりの三役復帰が確実な元大関の照ノ富士(28=伊勢ケ浜部屋)が14日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で稽古を行い、代表取材に応じた。

 東前頭筆頭だった9月の秋場所は11日目に勝ち越しを決めたが、12日目の阿武咲戦で敗れた際に古傷でもある左膝を痛めた。「我慢してやろうと思っていたが、病院に行ったら先生から休んだ方がいいと言われた。このままいったら、もうちょっとデカいことになっちゃうから」とやむなく13日目から途中休場。その後は上半身から鍛え、徐々に下半身も動かすようになり、12日から相撲を取る稽古を再開した。この日は幕内・宝富士と4番、十両・翠富士と6番取って全勝。力強い取り口を披露し「ちょっとずつはね。まだ全力を出しきれていないけど、もうちょっとで」と話した。

 16日からは両国国技館内の相撲教習所で合同稽古が行われる。安治川親方(元関脇・安美錦)から参加を促された照ノ富士は「正代が来るなら行きますよ」と答えた。正代とは同じ1991年11月生まれ。照ノ富士が幕尻優勝した7月場所では14日に正代に敗れたが、逆に正代が初優勝した秋場所では4日目に白星を挙げている。因縁の相手でもある正代をターゲットにした理由について「ここ最近の場所で負けている相手とぶつかってみて調子を試そうかなと思う」と説明した。

 正代が新大関に昇進したことには「人のことはどうでもいい」と言いながらも「凄いなと思っている。大関に上がるのは、そう簡単なことじゃないから。2人の大関を破ってるし、しっかり優勝も決めている。立派な大関になりましたよね」と捉えている。そして「俺も早く抜かないと、というのはある」と刺激にしている。

 三役に復帰することで、大関という地位をこれまで以上に意識している。「ここから3場所が大事。(大関返り咲きに向けて)すぐやらなきゃ。ダラダラしている暇はないので。やるなら徹底的にやってる方がよい。(両膝に)爆弾を抱えてやっているから、いつ何が起こるか分からない。できるうちに全部やりたい」と意欲を示した。

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