“万能美女”宇都宮絵莉が復調V 女子400M障害

[ 2020年9月20日 13:19 ]

陸上・全日本実業団対抗選手権最終日 ( 2020年9月20日    埼玉県・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 )

 女子400メートル障害は“万能美女”の宇都宮絵莉(27=長谷川体育施設)が58秒12で初優勝した。序盤から積極的に仕掛けた。最後の直線に入る前に伊藤明子に詰め寄られたものの、直線で突き放して圧勝した。

 「ゴールデングランプリでは前半に力を使いすぎて後半の切り替えができなかった」という反省を踏まえて序盤のハードル間の歩数を変更したことが奏功した。

 59秒86の5位に沈んだ8月のセイコー・ゴールデングランプリから復調を果たしたが、満足はしていない。この日の予選は59秒80で、タイムは決勝を併せて「勝負ができるタイムではない」と受け止める。自己記録56秒84を出した18年は七種競技でもバリバリの国内トップ選手だった。“万能美女”の異名は、オールラウンダーぶりから由来するものながら、東京五輪出場を狙って400メートル障害に専念したところ、「混成競技の試合に出ていたときの方が体全身を生き生きと使えていた感じがする」と、思ったように記録が伸びていない。

 「1周を通してパワフルな走りができていた」という2年前の姿を追い求めながら、更なるレベルアップへ。挑戦は続く。

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2020年9月20日のニュース