八村は15得点&10リバウンドのダブルダブル しかしチームは逆転負け

[ 2020年7月26日 11:34 ]

スクリメージ2戦目に先発したウィザーズの八村(AP=資料)
Photo By スポニチ

 NBAはフロリダ州オーランドでスクリメージ(練習試合)3日目の6試合を行い、東地区全体9位で再開シーズンに臨むウィザーズは、西地区全体2位のクリッパーズに、100―105(前半61―58)で敗れて2戦2敗。第3Q途中で一時12点をリードしたが、第4Qの終盤に試合をひっくり返された。ウィザーズは2戦2敗。クリッパーズは2戦2勝となった。

 22日のナゲッツ戦で18得点を挙げた八村塁(22)は昨季ラプターズでファイナルMVPとなったカワイ・レナード(29)とマッチアップ。28分の出場で15得点と10バウンドでダブルダブルを達成したものの、フィールドゴール(FG)の成功は17本中6本でシュートの精度を欠く試合となった。

 初戦は1クオーター10分だったが、2戦目からは通常の12分で実施。八村は第3Qに入るとフローター、ジャンプシュート、3点シュート、速攻からのレイアップなど6本連続でFGを失敗したが、5分58秒にモーリッツ・ワグナー(23)のパスを受けてダンクを決めて悪い流れを断ち切った。しかし90―90だった第4Qの残り46秒からコートに復帰したあとは、相手がベンチプレーヤーだけだったにもかかわらず2得点のみ。この間のチームスコアは10―15だった。

 八村は昨年12月1日のこのカードで自己最多となる30得点をマークしているが、この日の第1Q開始37秒には正面からのドライブインでクリッパーズのレジー・ジャクソン(30)をかわしてレイアップで初得点。7分47秒にはレナードとの1対1を制し、ステップバックからのジャンプシュートを成功させた。第2Qの6分57秒にはトップの位置にいたポール・ジョージ(30)から右サイドにいたレナードへのパスをインターセプト。そのまま速攻からダンクに持ち込むなど“MVP男”と堂々と渡り合った。

 再開シーズンにはジョン・ウォール(29)、ブラドリー・ビール(27)、ダビス・バターンズ(27)という主力3選手が参加していないが、試合を中継していたテレビの解説者は「カワイ(レナード)がスパーズ時代、それまで主力だったベテランがいない間に成長したように、ルイ(八村)もそのプロセスにいる」とコメント。八村の今季の1試合平均でのFG試投数は11・1本だったが、スクリメージ2戦目では17本に達しており、再開シーズンではチームの核となっていることを証明している。

 クリッパーズ戦では先発したイサック・ボンガ(20)が15得点と12リバウンドを記録。八村とマッチアップしたレナードは25分出場したものの、放った8本の3点シュートはすべて失敗に終わり6得点だった。フリースローの成功はウィザーズが36本中20本で、クリッパーズは26本12本でどちらも低調。ウィザーズは27日にスクリメージ最終戦となるレイカーズ戦を消化したあと、31日に「シーディング・ゲーム(8試合)」の初戦で西地区全体13位のサンズと顔を合わせる。

 西地区全体1位のレイカーズは119―112(前半60―47)でマジックを退けて1勝1敗。東地区全体首位のバックスはキングスに131―123(前半80―60)で勝ってスクリメージでは2戦2勝となった。

 なおNBAシーズン再開の舞台となっているフロリダ州では25日、新型コロナウイウルスに新たに1万2199人が感染し、124人が死亡。累計の感染者総数は41万4511人となり、全米50州の中ではニューヨーク州(41万1200)を抜いて、カリフォルニア州に次いで2位となっている。

続きを表示

2020年7月26日のニュース