17歳で最年少戴冠、白井健三が藤井聡太に伝えたいこと

[ 2020年7月17日 17:31 ]

取材に応じた白井健三
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 体操男子の白井健三(23=日体大大学院)が17日、神奈川県横浜市内で取材に応じた。

 前日(16日)、将棋で藤井聡太新棋聖が誕生。17歳11カ月でのタイトル獲得は史上最年少の偉業だった。白井も17歳1カ月で臨んだ13年アントワープ世界選手権の種目別・床運動で、史上最年少での金メダルを獲得。歴史を塗り替えた経験があるからこそ、藤井新棋聖へのメッセージは重みがあった。

 「きっとその若さで偉業を成し遂げるのは、成し遂げようと思って成し遂げているわけではなくて、僕だったら体操が好きで、延長線上にあった結果なだけだと思う。今後、たぶん結果がすごいということをやっぱり、知ることになるというか。結果を出さなきゃっていう考えに年齢を重ねていくごとになっていくと思う」

 白井も年齢を重ね、リオ五輪団体総合の金メダルや世界選手権のタイトルを積み上げたが、昨年は故障に苦しんだ。理想と現実のギャップに悩まされたこともある。明と暗を知る23歳は、自らの芯を保つ重要性を説いた。「今の気持ちを忘れないようにというか、そういうことがものすごく大事だと思う。僕だったら体操ですけど、そのものを好きでいること。結果は好きでいる後についてくることだっていうことを絶対に忘れちゃいけない」。初心を抱き、白井も前に進んでいる。

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2020年7月17日のニュース