東京五輪新日程発表 同会場で旧日程から1日ずつ前倒し 7・21福島で競技開始、23日開会式

[ 2020年7月17日 20:57 ]

新国立競技場
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会は17日、新型コロナウイルスの感染拡大で来年へ延期となった東京五輪の新たな競技日程を発表した。同日、オンライン形式で開催された国際オリンピック委員会(IOC)総会で、組織委の森喜朗会長が報告した。今年と同じ競技会場が来年も全て使用できる見通しが立ったため、ほぼ同じスケジュールを1年スライドさせる形を取った。史上最多33競技339種目の実施は変わらず、大会の簡素化を目指す中でも競技数は削減しない基本姿勢を改めて示した。

 大会は21年7月23日に開幕し、8月8日に閉幕。開会式は7月23日午後8時から国立競技場で行われ、開幕2日前の同21日午前9時、福島県営あづま球場でプレーボールとなるソフトボールの日本―オーストラリアから競技がスタートする。競技日程は今年の日付から1日ずつ前倒しとなり、テストイベントでの時間測定や暑さ対策を受けて重量挙げ、サッカー、ボート、体操など一部の競技で開始時間を30分~1時間変更するが、延期による影響はなかったという。組織委員会の中村英正ゲームズ・デリバリー・オフィサー(GDO)は「1つの大きな区切りを迎えることができた。今後も準備にまい進していきたい」とコメントした。

 会場についてはメーンプレスセンターが入る東京ビッグサイトや、大会後はマンションとして販売される選手村も使用可能となった。ただし、具体的な使用期間などはまだ調整が必要で、「使用料や営業保証料の金額も定まっていない」(山下聡大会運営局長)状況。どの会場も正式契約には至っていないという。

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2020年7月17日のニュース