ゴルフの科学者が開発!安定感抜群のアームロック式パター

[ 2020年4月10日 05:30 ]

バタフライマレットの「FLO アームロック」を手にするデシャンボー
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 “ゴルフの科学者”と呼ばれ、米男子ツアーで5勝を挙げているブライソン・デシャンボー(26=米国)が開発に携わり、愛用するシックゴルフのパターが注目を集めている。アームロックと呼ばれる打ち方にピッタリのグリップを装着したモデルは方向性が良くなり、距離感が出しやすいと好評だ。

 ゴルフ界屈指の理論派として知られるデシャンボーはメインとしてバタフライマレットの「FLO アームロック」を使用し、芝によってピンタイプの「PRO アームロック」を使い分けている。

 中尺パターのグリップに沿って、左腕の肘あたりまで固定した状態でストロークするアームロック式パット。手首をしっかりと固定することで遊びがなくなり、ストロークが安定するのが最大のメリットだ。

 日本の輸入総代理店・KEIプランニングの竹渕幸夫代表は「パターと左腕を一体化させてストロークすることで、方向性が良くなり距離感を出しやすくなります」と語る。

 “科学者”が生み出したこだわりのアームロック式パターの特長は、何と言ってもフェース面に施された独自の特許技術「DLTテクノロジー」だ。これはフェース面のロフト角をソール側からクラウン側に向けて、1度から4度まで1度刻みで徐々に上げてミーリングする技術のこと。ストロークが上から入った場合はロフト4度の面が当たり、下から入った場合はロフト1度の面が当たるので、結果的に打点の高さに関わらず安定した順回転を生んでくれるという。

 竹渕氏は「パターのトップやテンプラを解消してくれます。どんな時にも安定した転がりのボールを打てるので、安心感がほしいゴルファーにオススメです」と力を込める。

 デシャンボーはグリップも自身が監修した「ジャンボマックス」を使用する。太めの仕上がりで、グリップの平らな部分をフェース面に合わせることで、左腕に固定しやすくなっている。ヘッドの素材は303ソフトステンレス製で、柔らかな打感を実現し、より一層の安定感を生む。

 左肩を支点とするアームロックは、ハンドファーストになりやすいので、通常は3度前後のロフトを7度にしている。シャフトはオリジナルスチールとLP180カーボン(受注生産)がある。「FLO」は長さが39、40インチ、総重量は670グラム前後で9万8000円。「PRO」は40、41インチ、583グラム前後で7万9000円(いずれも税別)。

 ゴルフ界で最も面白いと言われる男が考え抜いたパターと米ツアーで流行し始めている打ち方を取り入れて、スコアアップを目指そう。

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