競歩女子20キロ 藤井菜々子、内定2号!憧れ岡田と夢舞台へ

[ 2020年3月16日 05:30 ]

東京五輪代表選考会兼全日本競歩能美大会 ( 2020年3月15日    石川県能美市・日本陸連公認コース )

全日本競歩能美大会の女子20キロで優勝し、東京五輪代表に内定した藤井菜々子
Photo By 共同

 女子では昨年の世界選手権7位入賞の藤井菜々子(20=エディオン)が1時間33分20秒で優勝し、代表入りを決めた。

 20歳の若きウオーカーが初の五輪出場を決めた。涙を浮かべた藤井は「1月にケガをして2カ月間、物凄く苦しい期間だった。たくさんの方のサポートのおかげで、五輪内定が獲れました」と感謝の言葉を並べた。

 競歩転向から5000メートル、1万メートルのU20日本記録更新など順風満帆の競技人生を歩んだが、五輪選考が懸かる今年に入って右太腿のじん帯炎を発症。2月の日本選手権も欠場するなど「五輪に出られるのか考えることもあった」と思い悩んだ時期もあった。万全ではない状態で臨んだレースでは、向かい風が吹き付ける中、2位に21秒差をつけて堂々の1位でフィニッシュ。「ケガをした期間を考えたらまずまずです」と胸をなで下ろした。

 高校時代から目標としていた女子競歩界の第一人者、岡田久美子(28=ビックカメラ)に続く「内定2号」。高校2年で出場した国体ではゴール後にデジタルカメラをトラックに持ち込み写真撮影をお願いするほど、いちずに憧れた岡田と同じ舞台に立つことに「世界選手権と同様にもっと盛り上げていきたい」と、心躍らせる。

 世界選手権は7位に入賞したが、五輪は表彰台を見据える。「(女子20キロ競歩が行われる)8月7日に確実にレベルアップしてメダル獲得を目標にしたい」と飛躍を誓った。

 ▼藤井 菜々子(ふじい・ななこ)1999年(平11)5月7日生まれ、福岡県北九州市出身の20歳。小学3年から陸上を始め、北九州市立高1年で競歩に転向。19年ドーハ世界選手権7位入賞。趣味はプーさんグッズ集め。自己ベストは20キロが1時間28分58秒。1メートル59、44キロ。

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