ソフトボール協会、1部開幕節など24試合を中止 金メダル獲得プラン暗雲

[ 2020年3月12日 05:30 ]

日本ソフトボール協会の宇津木妙子副会長
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 日本ソフトボール協会は11日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、スポニチ後援女子日本リーグ1部の開幕節(3月28、29日)と第2節(4月4、5日)の計24試合を中止すると発表した。4月3日に予定されている東京五輪代表15選手発表前最後の試合がなくなった上、5月にカナダと行う強化試合の開催も不透明となったことも判明。金メダル獲得プランに狂いが生じ始めた。

 すでに3月の沖縄での合宿は中止され、貴重な実戦となる日本リーグの試合も中止となった。さらに、日本女子代表の矢端信介チームリーダーは、カナダとの強化試合について「できるかどうか分からない。相手の連絡待ち。3月中に開催の判断をしないといけない」と頭を抱えている。SARS(重症急性呼吸器症候群)の影響で強化計画の変更を余儀なくされ、銅メダルに終わった04年アテネ五輪の悪夢がよみがえる異常事態となった。

 アテネ五輪時の監督だった宇津木妙子・現日本協会副会長は「(予定の強化策を)やらなかったことへの後悔は今もある」と話し、「判断は難しいが、やるべきことはやってほしい」と現代表の宇津木麗華監督に助言したことを明かした。

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2020年3月12日のニュース