早大が王手 8トライ52点猛攻&好守連発で天理大粉砕 新国立で10度目早明決戦!

[ 2020年1月3日 05:30 ]

ラグビー全国大学選手権準決勝   早大52―14天理大 ( 2020年1月2日    秩父宮ラグビー場 )

<早大・天理大>前半、先制トライを決める早大・古賀(撮影・吉田 剛)
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 2試合が行われ、早大は8トライの猛攻で天理大を52―14で下し、13年度以来6大会ぶりの決勝進出を決めた。相手ボールのラインアウトで好守を連発し、自慢のバックス攻撃でトライを量産した。決勝では08年度以来、11大会ぶり16度目の優勝を目指す。また明大は東海大に29―10で勝ち、3大会連続で決勝進出。今月11日、新しい国立競技場で初のラグビー公式戦として行われる決勝は、23大会ぶり10度目の早明決戦となった。

 フルタイムまで攻撃の手を緩めず、8トライを奪って前回大会準優勝の関西王者を圧倒した。ラグビー選手として、初めて国立のピッチに立つ権利を手にした早大のSH斎藤主将は「まずは(4強止まりの)去年のチームを超えられてうれしい」と控えめに喜んだ。

 8トライはバックス5、FW3。斎藤やSO岸岡、右ふくらはぎ痛から復帰したCTB中野らタレントぞろいのバックスが数の上では上回ったが、斎藤は「最後に取ったのはバックスだがFWのセットプレー、接点での頑張りが得点につながった」と感謝。象徴的だったのが、相手ラインアウトでのディフェンスの奮闘だった。

 21―7で折り返した後半4分だ。ゴール前5メートルでの天理大ボールのラインアウトで、近場へのスローをロック三浦がスチール。モールに備えて競り合わない傾向が高い局面でのスチールに、相良南海夫監督は「ラインアウトは出来過ぎ。メンバー外がしっかり分析した結果」と評価。三浦も「分析がはまった。メンバー外のみんなに感謝したい」と“ONE TEAM”の勝利に感謝した。

 スクラムでも2連続ペナルティーを取られた直後のゴール前スクラムで微修正が奏功し、逆にペナルティーを獲得。WTB古賀の先制トライにつながるファインプレーに、プロップ小林も「自分たちの形は近く、早くヒットすること。8人全員で細かい修正ができた」。司令塔のSO岸岡も「少ないフェーズでトライを取り切れたのは、FWの準備がはまった結果」と話した。

 早大が最後に決勝に進んだ13年度以来、決勝は国立競技場が舞台。現役時代に9試合経験している相良監督が「選ばれた人だけが戦える舞台」と話す一方、斎藤は「そこでやることよりも、試合に集中したい」。新世代らしいコメントだが、歴史的1勝を譲るつもりはない。 

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