松島 勝利優先もタイトル野望「チャンスがあれば、トライ王も」サモア戦で狙う「1T以上」

[ 2019年10月3日 05:30 ]

ラグビーW杯1次リーグA組第3戦   日本ーサモア ( 2019年10月5日 )

サモア戦への意気込みを語る松島(撮影・吉田 剛)
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 リップサービスだとしても、夢がある。通算3個で、トライランキングで首位と1差の2位につけるWTB松島がタイトルへの欲を口にした。「チャンスがあれば、トライ王も見えてくる。チームを優先して、そこから。まず勝つことを意識したい」

 宣言は、好調ジャパンの恒例行事になりつつある。ロシア戦前は「3トライ」を予告して有言実行。松島の予言が一気に縁起物と化した。アイルランド戦前は「2トライ」を宣言。得点できなかったものの、華麗なステップのランで、開幕2連勝に貢献した。
 5日のサモア戦は?

 「1トライ以上は取りたい気持ちがある。アイルランドは“がたい”が大きくて、チームとしてもなかなか取れなかった。今回はチャンスがあると思う」

 世界に名をとどろかすパワー軍団には、スピードで対抗するのが上策。A組最強のアイルランドもひれ伏した速い展開に持ち込めば、外で待つトライゲッターにいい形で回るはずだ。4トライ以上のボーナス点を得て勝てば、最終スコットランド戦へ向けて大きなアドバンテージ。過去、通算6~8個で推移する大会トライ王へも弾みがつく。

 シャイな性格で知られる変幻自在のランナー。過去2戦のトライ宣言は、サントリーの先輩、CTB中村に仲間内の話をバラされ、やむなくしていた。今回は「中村亮土も毎回トライを取ると言っていたけど、取っていないので、1トライぐらいは取ってほしいです」と仕返し。こんな明るいムードも、ジャパンの良薬になっている。

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2019年10月3日のニュース