FL主将リーチ・マイケル「一つだけ証明したい。僕たちが強いことを」

[ 2019年9月17日 05:30 ]

最強ジャパン 桜戦士31人(16)

主将・リーチが日本の実力を証明する
Photo By 共同

 リーチ・マイケルは04年6月22日に初来日した。はっきりと日付を覚えているのは、「次の次の日(24日)がお母さんの誕生日だから」。母イバさんの勧めで5歳で始めたラグビー。すぐにとりことなって将来はラグビー選手になると決めたが、母に無理だと否定されるのが怖くて、周りには「将来の夢はドクター」と吹聴していた。

 憧れの選手は常に、格好良くトライを取るウイングだった。ジョン・カーワン、マーク・エリス、ジョナ・ロムー。そして、こう続ける。「それから松田ジョン(努氏。元日本代表・東芝)」。来日15年が過ぎ、笑いのつぼも身に付いた。母国ニュージーランドで過ごした年月と、ほぼ並ぶ特別な年に迎える3度目のW杯。育ててくれた日本への恩返しの気持ちは人一倍強い。

 「一つだけ証明したい。僕たちが強いことを」。日本ラグビーの行方から、多様性のある社会の実現まで。背負う期待と使命をエナジーに変えて、闘将が縦横無尽にピッチを駆け回る。(終わり)

 ◇リーチ・マイケル 1988年10月7日生まれ、ニュージーランド出身の30歳。15歳で来日し、札幌山の手高、東海大を経て11年から東芝に所属。13年に日本国籍を取得。代表63キャップ。1メートル90、110キロ。

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2019年9月17日のニュース