全米女子テニス 19歳アンドレースク初V シャラポワ以来の10代制覇

[ 2019年9月9日 05:30 ]

テニス全米オープン第13日 ( 2019年9月7日    ニューヨーク・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

優勝し喜ぶアンドレースク(左)とうなだれるS・ウィリアムズ(撮影・小海途 良幹)
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 女子シングルス決勝で、第15シードのビアンカ・アンドレースク(19=カナダ)がセリーナ・ウィリアムズ(37=米国)を6―3、7―5で破り、4大大会初優勝を果たした。カナダ勢で男女通じて初の4大大会シングルス制覇となり、優勝賞金385万ドル(約4億1200万円)を獲得。第8シードのS・ウィリアムズは2年連続準優勝に終わった。車いすの部女子シングルスで第2シードの上地結衣(25=三井住友銀行)は決勝に進出した。

 3度目のマッチポイント。19歳のアンドレースクが鮮やかなフォアのリターンを決めて、S・ウィリアムズの追い上げを振り切った。過去2年は予選1回戦で敗退。本戦初出場初優勝の偉業を成し遂げ「言葉にできない。伝説の選手に勝てたのは素晴らしい」と大きな瞳を潤ませた。

 女子シングルスで19歳2カ月の優勝は、06年大会を19歳4カ月で制したシャラポワ(ロシア)以来の10代選手のタイトルとなった。26日で38歳になるS・ウィリアムズとの年齢差は18年263日。女子ツアーを統括するWTAによると、68年のオープン化以降の4大大会決勝で最も年の離れた対決だった。

 昨年までツアー下部大会を戦っていたと思えないショットの完成度、試合運びの巧みさが光り「19歳でまだ長い人生とは言えないけど、必死に努力してきた。自分を誇りに思う」と実感を込めた。両親はルーマニアからの移民。3月のBNPパリバ・オープンのツアー初優勝から全米初制覇は昨年の大坂(日清食品)の姿と重なる。今年も新ヒロインが誕生し、女子テニス界の覇権争いがますますヒートアップしてきた。

 本大会はWOWOWで放送。

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