八村の中学時代恩師は涙「夢を持つことの大切さ感じた」

[ 2019年6月22日 05:30 ]

八村 日本人初!NBAドラフト1巡目指名

八村への思いを語り涙ぐむ、富山市立奥田中学時代の恩師、同中バスケ部コーチの坂本穣治さん
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 八村が競技を始めるきっかけをつくった奥田中バスケ部の坂本穣治コーチ(59)は、ウィザーズの指名が決まった約3時間後に本人から直接、電話を受け「やりましたよ。全てはコーチから始まりました」と感謝された。中学1年時の4月下旬になっても部活動が決まっていなかったバスケ初心者の八村に、クラスメートを通して熱烈ラブコールを送り勧誘に成功。最初の練習で伝えた言葉が「おまえはNBA選手になるんだ」だった。

 ふて腐れた顔をした時や手を抜いてプレーした時には「そんなことでNBAに行けるわけないだろ!もう諦めてしまえ!」と怒った。「私としては指導力のなさを埋めるためにNBAという言葉を利用させてもらった感じがある。NBAに申し訳ないですね。夢を描けと指導してきたが、現実になるなんて。夢を持つことの大切さを改めて感じました。八村との出会いは偶然だけど、彼が成長したのは必然。こんなことってあるんですね」と目に涙を浮かべ、教え子の快挙を喜んだ。

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2019年6月22日のニュース