荒磯親方　貴景勝の再出場、ケガ悪化が心配…自身も経験、力が出てしまう本番

大相撲夏場所7日目 （ 2019年5月18日    両国国技館 ）

貴景勝
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　私は新横綱だった17年春場所、13日目の日馬富士戦で左大胸筋などを負傷しました。ケガをした翌日の稽古場では50か60の力で「動く」「当たれる」と感じて出場したのですが、本番では100の力が出てしまいました。貴景勝も患部に負荷がかかることでケガを悪化させてしまわないか心配です。

　右膝が良くなってから戻ってくるのが一番ですが、出ると決めたら悔いが残らないようにやるしかないでしょう。私も17年春場所の14日目からは「やるからには一生懸命やる」という気持ちで臨みました。貴景勝もこれを乗り越えれば精神的には強くなるはずです。「ケガがあったから上（横綱）に上がれた」と言えるようになってもらいたいと願うばかりです。（スポニチ本紙評論家、元横綱・稀勢の里）