谷川翔 涙のNHK杯初V「本当に怖くて…」 兄・航とともに兄弟で世界切符

[ 2019年5月19日 15:40 ]

体操NHK杯最終日 ( 2019年5月19日    東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ )

<NHK杯・男子>床の演技を終え、客席にアピールする谷川翔(撮影・吉田 剛)
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 男子が行われ、4月の全日本選手権で連覇を達成した谷川翔(順大)が全日本の持ち点と合わせて合計254・363点で初優勝し、初めて世界選手権(10月、ドイツ)の代表に入った。

 昨年は全日本を史上最年少で制しながら、NHK杯の最終種目の鉄棒で落下して3位に沈み、世界選手権の代表入りを逃した。「NHK杯と聞いていい思い出はないし、恐ろしい言葉。それを乗り越えなきゃ代表にはなれない」。昨年逆転を許した内村航平(リンガーハット)が不在の今大会。「内村さんが下から追い上げてくるのが怖かった。その点では(今年は)怖いのはない」と話し、勝負の6種目に臨んでいた。

 谷川翔は「本当にきょう一日怖くて、本当に怖くて。自分が今までやってきたことに自信を持ってやるだけだと思った。感動ものでした」と歓喜の涙を浮かべた。

 1種目目の床運動で14・733点のハイスコアをマークしたが、続く得意種目のあん馬でまさかの落下。ここから立て直し、トップで迎えた最終種目の鉄棒は2位の兄・航(セントラルスポーツ)と0・502点差。大きなミスなくまとめ、タイトルと世界切符をつかんだ。2位の航、3位の萱和磨(セントラルスポーツ)も代表に決定した。

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