鈴木雄介 大会新記録で初優勝「上出来です」 競歩男子5000メートル

[ 2019年5月18日 11:06 ]

陸上 東日本実業団選手権 ( 2019年5月18日    熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 )

自身の日本記録に迫る好タイムで優勝した鈴木(先頭)                               
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 男子5000メートルは20キロ競歩世界記録保持者の鈴木雄介(31=富士通)が自身の日本記録に迫る18分41秒73の大会新記録で初優勝した。スタートから抜け出すと、荒井広宙(31=富士通)や松永大介(24=富士通)らの追撃を許さず、世界トップのスピードで圧倒。「スピードを出すことだけを考えていた。その意味では上出来です」と充実感を漂わせた。

 本職の20キロ競歩ではなく、初挑戦でドーハ世界選手権切符をつかんだ日本選手権50キロ競歩から約1カ月。20キロ競歩と比べて疲労が抜けきらなかったというが「それが経験できたことは良かった」と振り返る。現在は世界記録を持っている20キロではなく50キロで五輪出場、そしてメダル獲得に切り替えている。世界選手権で日本人最上位で3位以内に入れば五輪代表に内定。「五輪に近い方は50キロだと考えている。世界選手権もあるので、アドバンテージを生かしたい」と話した。

 股関節痛など故障に苦しみ、17年10月には強化費の不正申請で6カ月の資格停止処分明けの初レースが1年前の東日本実業団選手権だった。「去年は夏過ぎから一気に練習できた。今年で何とか勝負してという想定をしていた。1年早まりましたね」と手応えを口にした。

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2019年5月18日のニュース