かすみがうらマラソン 男子・上條、女子・藤沢、盲人の部・勝丸がV

[ 2019年4月15日 05:30 ]

スポニチ主催かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソン ( 2019年4月14日    茨城県土浦市J:COMフィールド土浦発着 )

笑顔でガッツポーズするフルマラソン男子優勝の上條と同女子優勝の藤沢(撮影・木村 揚輔)
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 2万252人がエントリーして行われ、男子フルマラソンは上條記男(35=埼玉)が2時間24分26秒で初優勝した。女子同は藤沢舞(44=エクセルAC)が2時間46分39秒で2年連続3度目のV。盲人の部男子フルマラソンB―3(弱視)は勝丸真至(38=ウインドラン)が頂点に立った。

 《男子フル 上條が36キロ地点で一気》前がつかえてスタートで出遅れた上條は、20キロ地点で先頭集団に追いつき、36キロ地点で一気に仕掛けた。昨年度まで実業団に在籍。愛知製鋼、サンベルクスなどで12回のニューイヤー駅伝出場を誇る。35歳の節目を迎え「違う分野で挑戦したい」と、4月に損保会社に転職。環境を変えた直後のレースで結果を出した。実業団時代から大会には常に妻・幸代さん(37)が応援に駆け付けており「毎回同行してくれる妻の前で良い成績が残せて良かった」と笑顔を見せた。

 《女子フル 藤沢が独走で連覇》連覇を達成した藤沢は20キロ過ぎからトップに立って独走。「去年優勝したプレッシャーもあったけど、勝つことができて良かった」と安どの表情を見せた。主戦場は100キロで、昨年の世界選手権(クロアチア)では銅メダルを獲得。今大会は調整することなく「練習の一環」として結果を残し、「来年もまた戻ってきて優勝したいです」と3連覇を宣言した。

 《女優の松本莉緒が伴走》女優でヨガインストラクターの松本莉緒(36)が盲人ランナーの伴走を務めた。「めったに体験できることじゃない。誰かのために走るということをダイレクトに感じました」と笑顔。女子5キロをともに走った工藤星奈さん(18)とは1月から練習を重ね、ヨガにも取り組んだという。ゴール後には手作りの鶴のネックレスをプレゼントし「ディズニーの話をしたり一緒に歌ったり、本当に明るい子でした」と思い出を語った。

 《有森さん「全力で応援」》女子マラソンでバルセロナ五輪銀メダル、アトランタ五輪銅メダルの有森裕子さん(52)が19回連続でゲスト出場=写真。「チャリティアンバサダー」としてフルマラソンで盲人ランナーを10キロ付近まで伴走し、その後はコース上でランナーとハイタッチ。開会セレモニーでは「全力で皆さんを応援させていただく。毎回、私もこの大会から多くを学ばせていただいている」と話し、参加者から拍手を浴びた。

 《パラスポーツを三菱商事がPR》5大会連続でオフィシャルパートナー(シルバー)となった三菱商事はブースを展開。ミニボッチャゲームを行い、多くの参加者がパラスポーツを体験した。ブースでは、14年10月に設立した障がい者スポーツ応援プロジェクト「DREAM AS ONE.(ドリーム アズ ワン)」の取り組みをPR。また、社員らがボランティアとして給水活動を行ったほか、伴走者としても大会に参加し「パラスポーツを多くの人に知ってもらいたい」という思いを多くの人に届けた。

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