NHLを目指す平野裕志朗“快挙”傘下2軍AHLで日本人2人目のデビュー

[ 2019年4月15日 11:01 ]

AHLデビューを果たした平野(中央)=(c)KDP Studio
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 世界最高峰のアイスホッケーリーグ、NHLの「2軍」にあたるAHLのウィルクスバリ・スクラントン・ペンギンズに昇格したFW平野裕志朗(23)が、14日(日本時間15日)の同リーグ今季最終戦に初出場。初アシストも記録し、チームの勝利に貢献した。

 平野は「見る世界が、また広がりました。こんなにもアイスホッケーが楽しいのかと、久々に感じられました」と感慨深げ。同リーグでプレーした日本生まれの日本選手は、07年にNHLロサンゼルス・キングスのGKとなった福藤豊(現・栃木日光アイスバックス)以来で史上2人目。プレーヤー(GK以外)では初の快挙となった。

 今年1月、NHLのピッツバーグ・ペンギンズ傘下のAHLペンギンズと契約。しかし、チーム事情もあって「3軍」に相当するECHLのウィーリング・ネイラーズでプレーを続け、昇格前の時点でチーム2位の57ポイント(19ゴール、38アシスト)をマークしていた。

 NHLペンギンズはスーパースターのFWシドニー・クロスビーが所属するリーグ優勝5度の名門。平野は来季、AHLへの定着とともに、日本選手では福藤以来2人目となるNHLデビューを目指す。「新たな階段が私の前に見えてきました。次のステップに向け、邁進するのみです」と力強く話した。

 ◆平野 裕志朗(ひらの・ゆうしろう)1995年(平7)8月18日生まれ、北海道出身の23歳。白樺学園を経てスウェーデンや米国のジュニアリーグ、アジアリーグ(東北フリーブレイズ)などでプレー。今季からNHLの「3軍」にあたるECHLのネイラーズに所属し、1月中旬に契約した「2軍」のAHLペンギンズへの合流に備えていた。18歳以下、20歳以下で日本代表に選出され、代表通算28試合で7ゴール9アシスト。1メートル85、100キロ。

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