白井 W杯個人総合3位に充実の笑み「もう、ホントに奇跡ですよ!」

[ 2019年4月8日 05:30 ]

体操W杯東京大会 ( 2019年4月7日    調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ )

床運動で演技する白井(撮影・吉田 剛)
Photo By スポニチ

 個人総合で争われ、男子は左足首痛を抱える白井健三(22=日体大大学院)が82・964点で3位に入った。谷川航(22=セントラルスポーツ)は85・665点で2位、サミュエル・ミクラク(26=米国)が86・599点で優勝。女子は寺本明日香(23=ミキハウス)が54・799点で3位、杉原愛子(19=武庫川女大)が51・966点で4位、モーガン・ハード(17=米国)が55・099点で制した。

 優勝のミクラクに3・635点の大差をつけられても、同学年の谷川に敗れても、白井には充実の笑みが広がった。「もう、ホントに奇跡ですよ!」。3月のアメリカンカップを左足首痛で欠場し、今大会に向けての調整で再び同じ箇所を負傷。着地の練習を再開したのが8日前で、床運動と跳馬の本格的なトレーニングは5日前に始めたばかりだった。

 オフの日も患部のアイシングだけのために練習場に顔を出すなどし、何とか出場にこぎつけた。床運動は大幅に難度を落とし、平行棒ではミスもあったが、「緊張感や不安を感じられただけでも幸せ」と言う。26~28日には全日本選手権(群馬)が控える。「苦しい期間は抜けた。あとは調子に乗りすぎないこと」。個人総合で初の日本一へ、逆風はきっと追い風に変わる。

続きを表示

2019年4月8日のニュース