成田、お告げに従い3位 元世界1位が夢の中で「中尺パターを使え」

[ 2019年4月7日 05:30 ]

女子ゴルフツアーヤマハ・レディース葛城 第3日 ( 2019年4月6日    静岡県袋井市 葛城GC山名C=6564ヤード、パー72 )

3日目3アンダーでイーブンパーの3位につけた成田美寿々(撮影・西尾 大助)
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 23位から出た成田美寿々(26=オンワードホールディングス)が69で回り、通算イーブンパーで首位に4打差の3位に急浮上した。20年東京五輪の日本代表入りを目標に、昨年の富士通レディース以来となる通算12勝目に挑む。アン・ソンジュ(31=韓国)が69と伸ばし、通算4アンダーで単独首位。3打差の2位に金沢志奈(23=レイクウッドコーポレーション)が続いている。

 夢の“お告げ”に導かれ、成田が一気に順位を上げてきた。1番でいきなり第1打を右に曲げるピンチも、残り10ヤードから起死回生のチップインを決めパーセーブ。「1番は3日連続でティーショットを右に曲げていましたから。あそこさえ切り抜ければ、と思っていました」とそこから調子を上げ、3番で2・5メートル、14番でも2メートルのバーディーパットを沈めスコアをまとめた。

 「本当に奇跡。この強風の葛城でボギーがないのは跳び上がるほどうれしい」。この大会にはこれまで5回出場して予選落ちが3度と苦い思い出しかない。しかも今季は開幕戦からパットの不振に悩んでいた。「今年は3パットを減らそうと思っていたのに(2戦目までに)4パットを3回もやっている」と苦笑いする。だが、2週前のTポイント×ENEOSの夜に突然転機が訪れた。元世界ランク1位のアリヤ・ジュタヌガーンが夢の中に出てきて、日本語で中尺パターを使えとアドバイスしてくれたという。「これはお告げだと思って、さっそくグリップを中尺用に替えて、握りもクロスハンドに変えました」。そのA・ジュタヌガーンは、ストロークをする前に口角を上げてポジティブなイメージをつくるルーティンワークで知られている。成田も「私は2パットで収められるように“2パット星人”と打つ前に心の中で唱えています」と笑う。

 今季は開幕から4試合連続で日本人選手が優勝。「(私も)行きたいですね。頑張ります」。逆転Vなら05年以来の日本人5連勝となり、目標に掲げる20年東京五輪の日本代表入りの可能性も膨らむ。

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2019年4月7日のニュース