小平、世界記録あと0秒03 記録は非公認も「感覚つかめた」

[ 2019年3月18日 05:30 ]

国際大会「五輪オーバル・フィナーレ」の男子500メートルに出場し、非公認ながら36秒39の好記録をマークした小平
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 スピードスケート女子の小平奈緒(相沢病院)は16日、カナダ・カルガリーで国際大会「五輪オーバル・フィナーレ」の男子500メートルに出場し、記録は非公認ながら女子の世界記録と0秒03差の36秒39をマークした。小平の持つ日本記録は36秒47。来季の世界記録更新を視野に、標高1000メートル強の高速リンクで練習の一環として男子と一緒に滑った。

 今季最後の実戦に、小平は「体力的に、このくらいのタイムで滑れることを確認できた。いい感覚がつかめた」と語った。

 男子のレースに出たのは「本能的」(結城匡啓コーチ)な動きを取り戻すことが狙いだった。100メートルを今季最速の10秒21で飛び出し、自身の日本記録36秒47をしのぐタイムで滑り抜けた。李相花(韓国)が持つ世界記録の更新は果たせなかった32歳のシーズンを「頭を使いすぎていた」と自己分析した。

 昨オフは五輪女王として行事が立て込み、練習に影響した。年明けには左股関節を痛めた。それでも500メートルは世界距離別選手権で2位だったほかは全勝し、世界スプリント選手権は総合優勝。自己ベストも縮めた。シーズンを「手応えと悔しさがちょうどいいあんばい」と表現した。

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2019年3月18日のニュース