【玉ノ井親方 視点】相手の動きよく見えている逸ノ城

[ 2019年3月16日 08:20 ]

大相撲春場所 6日目   〇逸ノ城―遠藤● ( 2019年3月15日    エディオンアリーナ大阪 )

遠藤を叩き込みで破る(左)逸ノ城(撮影・後藤 正志)
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 逸ノ城は幕内最重量の226キロの重みが相手にちゃんと伝わる相撲を取っている。相手の遠藤は簡単にはたきを食うタイプじゃないけど、立ち合いで当たった後にしっかり圧力をかけているから、強引に見えるはたきでも効くんだよね。場所前は千賀ノ浦部屋に出稽古に行って、しっかり稽古をしていたと聞いている。だから体もよく動いているんじゃないかな。はたきが決まるのも向こうの頭が低いのが分かるから。それだけ相手の動きがよく見えている証拠だよね。

 ただ、引き技ばかりやっているといずれツケが回ってくる。今場所は2、3番引いて勝っている相撲があるからね。それで味をしめないようにしないと。今はまだ番付の近い相手だからいいけど、上位は逆にそこを突いてくる。貴景勝のようなタイプの力士とどんな相撲を取るかが試金石になるよね。 (元大関・栃東)

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2019年3月16日のニュース