【岡崎真の目】13歳三浦が4回転成功 難しくても「挑戦させてみる」が世界の潮流

[ 2019年2月6日 08:30 ]

全国中学スケート大会最終日 ( 2019年2月5日    長野市ビッグハット )

優勝した佐藤駿(左)と3位の三浦佳生(撮影・荻原 浩人)
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 13歳の男子選手が4回転を試合で成功させるのは珍しいとはいえるが、世界の潮流に沿ったものと分析することもできる。実際、ロシアのジュニア女子には複数、4回転を武器にしている選手がいるのが現状だ。

 子供にジャンプを教える場合、2回転→3回転→4回転と難度を上げていく考え方もあるだろう。だが、将来的に4回転が必要になることを踏まえて「難しい」という先入観を持たないうちに、無理だと決めつけずチャレンジさせてみる、というのが今の主流。例えば、水泳教室に生まれたての子供が入った場合、水への恐怖心がないまま泳法をマスターしていくことを想像してもらえばいいだろうか。

 確かにシニア選手に比べればノービスやジュニアの選手の筋力は低い傾向がある。ただし力に頼らず、スケーティングで生み出す勢いをジャンプにうまくつなげる体の使い方を覚えればいい。技術の高まりと同時に指導方法も改善されており、今後も4回転をマスターするジュニア世代は出てくると思う。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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2019年2月6日のニュース