貴乃花親方「大相撲は不滅」 応援会HPに感謝の言葉と“部屋関取第1号”貴ノ岩への思い

[ 2018年10月1日 11:13 ]

貴乃花親方
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 日本相撲協会に引退届を提出した貴乃花親方(46=元横綱)が1日、貴乃花応援会公式サイトで、「皆様への感謝と、貴ノ岩の思い出」と題し、ファンへのメッセージや大相撲への思いをつづった。

 「皆様へ」と切り出し、まずは「大相撲ファンの皆様の辞めるなの声も受け入れず突然の引退会見をし、ご心配をかけてばかりの人生で申し訳ない事ばかりです」と謝罪の言葉を記した貴乃花親方。そんな中でも、弟子の将来は楽しみにしているとし「厳しく育ててきて、ここで師匠が引退してしまう事態になり、可愛い子には苦労をさせろ、ということになってしまいました。それでも私の弟子たちは真摯に理解をしてくれております」と、自らの決断に理解を示しているという弟子たちの様子も伝えた。

 さらに、「これまでの足跡を思い出すことが多くなりました」として、したためたのが弟子の中で最初の関取になった貴ノ岩との思い出だった。

 十両昇進も決めていない九州場所で三段目優勝をしたこと。優勝を決める一番を生で観たいとの思いから会場の片隅で見学。「前の日に、負けても勝ってもどうでもいい、悔いのないように戦いなさいと言って、その日貴乃花部屋から送り出したことを今も鮮明に覚えています」とし、「それで優勝をしてくれて感無量でした。優勝を決めた瞬間、自家用車の中に閉じこもってまず家内に電話しました。“バスカが優勝したよ”その報告をしたくて電話したのですが、家内の声を聞いた時に恥も知らず私は号泣してしまいました」。

 貴ノ岩の愛称が「バスカ」であることも記して当時の感動をつづり「日本に相撲留学をし、その直後に両親を亡くされ、この子のお父さんにならなければいけないと信念を固め、入門をしてくれてありがとうと思ったことも懐かしい思い出です」と振り返った。

 モンゴル国籍の貴ノ岩へは「モンゴル国民の方々、日本国民の方々から賞賛していただける相撲人になりなさい」「相撲人とは国籍関係なく、人々から愛される人のこと」であることを執拗に教えてきたという貴乃花親方。

 最後は、ファンや支援者に向け「ご厚情には感謝の言葉しか見当たりません。大相撲は不滅です。土俵は必ず日本国の遺産として遺ります。どうか千賀ノ浦部屋のご支援ご後援を賜れますようにお願い申し上げます」とメッセージ。さらに再び貴ノ岩の名前を挙げて「末永くご指導ご鞭撻賜りますようにお願い申し上げる次第です」と締めくくった。

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2018年10月1日のニュース