稀勢 234日ぶり本場所土俵へ「気負いない」

[ 2018年9月9日 05:30 ]

土俵祭りに臨む稀勢の里
Photo By 共同

 8場所連続休場から進退を懸けて出場する横綱・稀勢の里(32=田子ノ浦部屋)は4場所ぶりに土俵祭りに参加した。初場所5日目以来、234日ぶりとなる本場所の土俵を翌日に控え「いよいよ始まるという感じ」と表情を引き締めた。

 国技館から東京都江戸川区の田子ノ浦部屋へ戻ると、稽古場へ直行。本場所で使用する紺色の締め込みで約30分間、基本運動で汗を流した。異例とも言える土俵祭りの後の稽古で最終調整を終えた。

 左大胸筋などが思うように回復せずに苦しんできたが、場所前は阿武松部屋への出稽古などで精力的に番数を重ね「特に気負いはない。いい状態で稽古ができた」と手応えを口にした。「しっかりやってきたことを、しっかりやるだけ。一日一番、集中してやっていく」。覚悟を決めた横綱が、後戻りのできない厳しい闘いに臨む。

 〇…休場明けの横綱・白鵬は「(3横綱で)無事に(土俵祭りを)迎えたという感じ。いよいよだね」と意気込んだ。横綱通算800勝まで8勝、幕内通算1000勝まで14勝。先場所は3連勝しながら足を痛めて4日目から休場しており、「一番一番、大事にやっていきたい」と慎重だった。一方、鶴竜は「ばっちり。早く始まってほしい」と意欲満々。場所前の稽古も好調で、「それぐらい早く体が出来上がりすぎた」と笑った。

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