錦織 酷暑にヘトヘトも8強入り「久しぶりにきっついなと思った」

[ 2018年9月4日 08:32 ]

テニス全米オープン第8日 ( 2018年9月3日    ニューヨーク )

全米オープンの男子シングルス4回戦、コールシュライバーをストレートで下した錦織(AP)
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 コート上に日陰はほとんどなく、常に強い日射しが降り注いだ。30度超えの気温に湿度も高く、この日は再び酷暑ルールが適用された。「久しぶりにきっついなと思う試合だった」と錦織は相手だけでなく厳しい暑さにも苦しめられた。

 「直射で当たっていると全ポイントをフルで戦うことはできなくなる。一番は判断力がなくなっていく。細かい判断力がどんどん奪われていくのを感じていた」。第2セット序盤にはトレーナーを呼んで薬をもらい、試合途中からはシャツの襟を立てて少しでも暑さを和らげた。

 ネットを挟んだコールシュライバーの消耗も感じていたというが「暑いながらもがむしゃらに、次のポイントだけを考えてプレーしていた」と何度もガッツポーズをしながら自分を奮い立たせた。第3セットも相手の反撃を抑えて勝利を決めると、走り終えたランナーのようにへたり込んでコートに両手をついた。

 次戦は第7シードのマリン・チリッチ(29=クロアチア)と4強入りを懸けて激突する。チリッチとの全米での対戦は、決勝で敗れた14年大会以来。「チリッチとの対戦はいつも特別。あの決勝戦を思い出す」と雪辱の思いを抱いてぶつかる。

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2018年9月4日のニュース