錦織も危惧する東京五輪の酷暑「それが一番怖い」

[ 2018年8月29日 11:51 ]

全米オープン   錦織圭 6―2、6―2、6―3 マクシミリアン・マルテラー ( 2018年8月28日    ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

男子シングルス1回戦 マクシミリアン・マルテラーを破りガッツポーズする錦織圭
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 全米オープンで初めて適用された酷暑ルール。当初の予定よりも遅れて午後7時頃に試合が始まった錦織は、暑さの影響をひどく受けることはなかった。それでも熱中症で棄権した選手がいたことは把握しており「昼は外に出ただけでムワッとした。ヒート・ルールがあってもなかなか難しい。みんな人間なので」と日中に試合した選手たちを気遣った。

 酷暑への有効な対応策を聞かれると「どんなルールがあっても無理。各セットで10分休憩があってもそれは邪魔でリズムが崩れるだけ。全部インドアにして冷房を効かせないと」と選手として正直な思いも口にした。

 この日と同等かこれ以上の酷暑が予想されるのが2年後の東京五輪。錦織もそれを危惧しているという。「怖い。それが一番怖い」と語り、「自分も怖いし、ずっと外にいる休みのないスポーツはどうなるのかな。お客さんは知識もないし、体を鍛えているわけでもない。楽しみにして来た人が体調を崩してしまうのが一番怖い」と懸念を示した。

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