豊ノ島 関取復帰目指し白星スタート 故郷の高知の豪雨に心痛め「明るいニュースが報告できたら」

[ 2018年7月9日 15:57 ]

大相撲名古屋場所委2日目 ( 2018年7月9日    ドルフィンズアリーナ )

 関取復帰を目指す東幕下7枚目の豊ノ島(35=時津風部屋)が磋牙司を押し倒して白星スタートを切った。

 まわしは取れなくとも、下がらずに前に出た。「無事に勝ってよかった。(初日は)緊張する。足に力が入らなかった。落ち着いていた、と言われたけど、落ち着いているように見せていただけ」と胸をなで下ろした。

 幕内だった2016年に左アキレス腱を断裂して同年名古屋場所、秋場所を連続で全休。いっきに幕下まで転落した。その後も右ふくらはぎの肉離れなどで苦しい場所が続き、一時は東28枚目まで番付を落とした。それでも懸命にリハビリと稽古を続け、今場所は再十両が見える位置まで戻ってきた。

 「ワンチャンス狙っているけど、まずは勝ち越し。5枚目以内に入らないとね」

 故郷の高知を襲った豪雨にも心を痛めている。「隣の地区が水浸しだった。家族は大丈夫だったけど、知り合いで被災した人もいる。明るいニュースが報告できたら」。あきらめない姿を故郷に届ける。

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2018年7月9日のニュース