内村、連覇止まり「凄い晴れやか。ようやく解放されたかな」

[ 2018年4月30日 05:30 ]

体操・全日本選手権 ( 2018年4月29日    東京体育館 )

鉄棒で華麗な演技を見せた内村は笑顔
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 内村は11連覇には届かなかったが、意地の好演技を披露した。予選との合計で争われるため3位だったが、大きなミスなくまとめた決勝の86・566点はトップのスコア。「完璧に2日間やって負けたなら悔しいけど、結構割り切れている」。大会前には谷川翔の台頭を「予想していなかった」と言う。08年の自身と同じ19歳での日本一。「僕も19歳で勝ったし、同じようなものを感じた。あの勢いは簡単には止められない」と話した。

 僅差で10連覇を達成した昨年は「地獄」と表現。08年9月以来の国内大会での敗戦で連覇が止まった今年は「凄い晴れやか。ようやく解放されたかな」と穏やかな表情だ。個人総合での世界選手権代表入りへ、全日本2日間の得点を持ち点とする5月のNHK杯で2位以内が照準。「代表に入り続けることで東京五輪が見えてくる。醜い姿であっても、代表であり続けたい」。肩の荷を下ろし、キングが新たなスタートを切った。

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2018年4月30日のニュース