白鵬 春巡業初日に幕内トーナメントV 夏場所復活向け吉兆

[ 2018年4月2日 05:30 ]

幕内トーナメント決勝、御嶽海(左)を上手投げで下す白鵬
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 大相撲の春巡業が1日、三重県伊勢市の伊勢神宮で始まった。昨秋から不祥事が続いた相撲界。支度部屋前には「別行動を一切認めません」と張り紙で注意喚起もあった。その大事な出発点で主役を演じたのは、復帰した横綱・白鵬(33=宮城野部屋)だった。

 7500人の観衆の前で鶴竜とともに奉納土俵入り。用意された雪駄が小さ過ぎるとみるや、長い参道をはだしで引き揚げた。日本有数のパワースポットの御利益を直接肌で感じつつ、さりげなく左足親指の回復もアピールした。

 幕内上位16人によるトーナメントでは準決勝では小結・千代大龍を裾払い。決勝戦は上手投げで御嶽海を退けた。北の湖と並ぶ史上1位、5度目の優勝。「久々ですから、うずうずしていた。いいスタートが切れた」。存在感は際立っていた。

 吉兆でもある。過去4度のトーナメントV直後の夏場所は、3度優勝。しかも、そのうち2度は全勝だった。復活Vを狙う夏場所へ、白鵬にとって格好のデモンストレーションになった。

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2018年4月2日のニュース