デンソー 新人・原が8回完投勝利デビュー、伊予銀行も白星

[ 2018年4月2日 05:30 ]

<日立・デンソー>延長8回完投勝利を挙げたデンソーのルーキー・原
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 「第51回日本女子ソフトボール1部リーグ」(日本ソフトボール協会、日本女子ソフトボールリーグ機構主催、スポニチ後援)は1日、ナゴヤドームで開幕節の3試合を行った。デンソーは新人の原奈々投手(22)が初登板で8回完投勝利。タイブレーカーの末に日立を下し、伊予銀行、SGホールディングスとともに白星スタートを切った。

 デンソーの“孝行娘”と呼んでもいい。開幕投手を任された原が8回1失点完投勝利。6回2死まで無安打のベストピッチで、新人ながらエースに名乗りを上げた。

 「打たせて取る自分の投球ができたかな、と思います」。ストレートの球速は平均90キロ台で、上野由岐子(ビックカメラ高崎)と比べれば20キロは遅い。生命線はコントロール。内外角、高低を巧みに使い、リーグ通算安打記録を持つ“レジェンド”山田も1安打に抑えた。昨年までの主戦・近藤が引退。園田学園女子大4年の時、インカレ準優勝に導いた即戦力右腕にかかる期待は大きい。

 ≪稲垣、ホロ苦初戦≫Honda期待の新人が1部リーグの厳しさを思い知った。2点ビハインドの1死一塁で稲垣が2番手としてマウンドへ。このピンチこそ切り抜けたものの、3回に死球から失点を許し、4回にも失策絡みで3点を与えた。「最初は緊張して、なかなか自分の投球ができなかった。やはり1部の打者は振りが鋭い」。東海学園高から日本福祉大出身の右腕にとって、地元でのホロ苦いデビュー。「課題を克服してきます」とリベンジを誓った。

 ≪4年連続開幕飾る≫伊予銀行は投打の歯車がかみ合い、最高のスタートを切った。初回に2つの押し出しで先制し、正木の適時打で3回に中押し。敵失と3安打を集中させ4回にダメ押しの3点をもぎ取り、内海―庄司の継投もきれいに決まった。「うちは一戦一戦を大事に戦っていくだけ」と謙虚な秋元理紗監督は前日のミーティングで、「私が監督になって開幕は一度も負けてないのよ」と選手を鼓舞。4年連続の白星発進で、次節(28、29日)は地元松山の試合を迎える。

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2018年4月2日のニュース